SAI インタビュー
第2回 黒瀧保士
第2回は、SAI 2022 コンペティションで、最優秀作品賞(ソロ)を受賞され、フィンランド、ソウル、マカオ、香港等のフェスティバルに招聘された黒瀧保士さんです。
黒瀧保士さんのインスタグラム

© Rinko Tsukamoto
☆ SAI について
1 SAI に応募しようと思った動機を教えてください
国内外のディレクターに作品を観ていただけることや、自身の作品を海外で上演できる機会を掴みたいと思ったからです。
2 海外公演で得たものはありますか
海外公演によって得たことは多くありますが、殊に、日本人である、ということをより意識するようになりました。
3 SAI での経験はこれからの活動にどのように⽣かせそうでしょうか
SAIでの経験で得た最も大きな点は、自分を信じぬくことだと感じています。私にとって自分を信じるということは、私を育んでくれたあらゆるものやことやひとを信じるということです。SAIで作品を上演できたことは、これからの芸術活動をゆっくりでも止めることなく続けていくうえで、私を生かせてくれる大きな点であることに間違いはないです。
4 これからコンペティションに参加する⼈への⾔葉をおねがいします
私もコンペティションに参加いたしますので、皆でコンペティションを盛り上げていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
☆ ダンスについて
1 どんなダンスをやりたいですか
じんあい(塵埃/仁愛)のダンスを、と思っています。
2 ダンスで⼤切にしていることはなんですか
祈りだと思います。
3 ダンスでやりたいことはなんですか
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲二長調 作品35 をダンスで表現したいです。何度聞いても素晴らしいなと感じますし、聞く度に救われます。美しい対話です。それと、40代までに挑戦したい音楽詩があります。作品名は伏せますが、実現に向けて日々取り組んでいます。もう一つは、自分がマイムをベースにして作品を創作しておりますので、道化をテーマにしたダンス作品を創作したいと考えています。